唐辛子というものは
辛口の批評が祟ってか、どうも人々に干されがちではあります。
もっとも、批判の精神を重んじる私ですから、自宅の鷹の爪などは、特に今年は暖かい日が続くこともあって、まだ元気に水耕栽培されながら、赤い気炎を張り上げている様子。
干されているのは、スーパーで安売りされていたもの。ふと仕事帰りに立ち寄ると、
「酒も止められない愚かな男よ」
と私のことをののしってきたので、そのあまりの腹の黒さ、いや腹の赤さには、真実を愛する私でさえも、後ろめたさと羞恥で顔が真っ赤になり、
「よし、お前などは、さっそくベランダのさらし者にしてやる」
と掴まえて、買いものかごに放り込んでやりました。ののしられた腹いせに、今年はこれをそのままインテリアとして利用してみようと思っています。そんな気持ちを問われたら、
吊るされて見下すものよ唐辛子
お粗末さまでした。
その他、チマサンチュは美味しく収穫できそうですし、ローズマリーは寒さに強いのか、寒さが好きなのか、これから先も元気な姿をさらしてくれそうです。秋口からようやくセッティングしたイタリアンパセリも美味しそう。
ただ、フェンネルはやはり徒長気味で、葉の数も少ないのは、日照時間の関係かと思われます。