弱ったナス

実のならないナス

 はじめのうちは、順調に花を咲かせて実を付けていたナスだが、育ち具合の割に大きくなるまで実を付け過ぎたせいか、同時期に一斉に実を付けたせいか、本来なら切り戻しをして秋に備えるべき、夏の暑さにやられるシーズンに過ぎないのか、原因は特定できないが、花の付きが極端に悪くなった。

 根を見ると、やはり極端に成長が悪く、中で詰まっているような印象。これだとしょっちゅう液肥を与えないと、水耕栽培の役割を果たさないくらい。

 そしてナスは、毎日50度シャワーをするくらいでないと、ちょっと放置しただけで、虫が付きまくり、葉が傷みまくり、オクラと違って気楽にベランダで育てるものではないようだ。よほど好きでないと、スーパーで買った方がはるかによろしくて、馬鹿らしくなるくらい。

 かといって、オクラは巨大化してベランダを占有する割には、やはり購入した方が手っ取り早くて、トウガラシ類のような栽培価値はないというのが正直なところ。

 つまり、狭いベランダはもちろん、うちの倍くらいのスペースがあっても、ナスやらキュウリやらトマトなど、いわゆる畑で栽培する王道の野菜は、趣味以上の価値を持ち得ないというのが、今期の結論か。

それでは何を栽培すれば

 現状実が少なくなってはいるが、やたら花を咲かせ、また実を付け出すシシトウなどや、半日の日当たりでちょうど良いくらいの、摘んでも摘んでも育ちまくるシソなど。ハーブ類がおすすめと言うことになる。モロヘイヤなども作ったことがあったが、数回収穫は出来るものの、作るのが馬鹿らしいくらい、スーパーで売られまくっているのだった。

 ただし夏に絶対おすすめなのは、半日の日照なら、半日の日照なりに、大いに成長してくれるバジルで、素敵な香りと、サラダにも炒め物にも利用できる手軽さと、天ぷらにしても風味豊かなその個性は、彼が嫌いでなければ、ぜひ作るべきハーブかと思われる。

 これまたシソ同様、水耕栽培がもっとも相応しい。