目につくものはみな隠す
賃貸マンションで、もっとも目につく不体裁は、一貫して入り口の、みどりみどりした扉だった。はじめは壁紙を貼ろうかとも思ったが、結露のことを考えると、カビでも生えそうな気もするし。
厚手のカーテンで隠したら、そぐわないような気になるし。
ネットをさ迷ううちに、運良く高さも色彩もちょうど良い、スダレカーテンが売られていたので、突っ張り棒のレールに引っかけて、入り口のところと、浴室の手前と二ヶ所に設置、殺風景な扉が目に付かないようにした。
手前のカーテンを閉ざすと、玄関の照明が、間接的に漏れてきて、あちら側の空間を感じさせて、なかなかいい感じ。
すると今度は、右側のレンジと、今時並べられたCDの陳列棚が気になってくる。CDは少しずつHDDに移し替えてはいるものの、なかなか面倒でそれもあまり進んでいない様子。
ちなみにここのプレーヤーとスピーカーは、捨てるのがもったいないので、仮の再生所としておかれているだけなので、思い切って排除してしまってもよいが、今はそれも面倒い。
そんな時は、やっぱり視界から隠してしまうのが手っ取り早くて効果的。
視線の先に目障りなものが無くなって、全体の色調が統一されて、ずっと落ち着いた印象になった。
たださすがにレンジの前にあるスダレは、使うときに外すのがちょっと面倒くさい。