ハンダマ、夕べに死す!

私は愚か者でした

 これまで元気にしていたものだから、この金時草、明日も元気であろうと信じ切っていたのです。彼がどれほどの寒さに震えていたのか、気づいてやることも出来なかった。

 かなりグロテスクだね。

 僕のせいだね。

 うんそうだね。

 彼は雪や寒波に耐えられるほどは、強くはなかったのです。雪の翌日から、急激に駄目になり、数日でこんな有様に。美味しそうな葉っぱも、お化けみたいになってしまいました。大丈夫なところは、一部分すら存在しない。そんな不始末。わたしは金時草に、ごめんなさいをしながら、ゴミ袋に投げ込むばかりでした。

 さっそく、実験は止めにして、弱り切っていた、成長しない方のハンダマを、室内に取り込んだところ、急激な復活が。

 これは一ヶ月後の二月末の状態。日光の量などよりも、圧倒的に暖かい気温が、彼にとっては重要だったようだ。しかも、暖かい室内だと、冬で、日光の量が足りなそうでも、これだけ育ちまくっている。次の冬からは、室内で栽培しようかと考えるのだった。

 ただ、置く場所が……

 それにしても、一度枯れかけてしまったものは、葉を全部取ってしまったこともあって、生きてはいるものの、成長がきわめて悪い。弱ると復活が容易ではないのは、人も植物も同じか。

そのころ鷹の爪は

 ハンダマに懲りて、これ以上放置せず、いさぎよく採取。もう十分乾燥しているので、空気清浄機の上でさらに乾燥させてから、唐辛子として利用しようと思う。やっぱり、唐辛子は自分で作るのに、十分価値があるようだ。今年は青唐辛子から利用して、大いに栽培を楽しもうかと考えてみる。