テーブルヤシとアスパラガス

テーブルヤシとアスパラガス

 だんだん数が増えて、管理がいとわしくなってきたハイドロカルチャーのうち、いくつかを愛着はあるものの処分することとした。その思い出に。

アスパラガス

 食用ではなく、観葉植物としてのアスパラガスは、盆栽ではないが、非常に和風なハイドロカルチャーとして、このようにペットボトルにハイドロボールを入れただけの環境でも、何の問題もなく成長を続ける、おすすめのインテリアでもある。管理もざっくばらんで、根っこの下部がずっと水につかっていて、アクアリウムよりになっても、乾いてから水を与えるような、普通のハイドロカルチャーとしても、へこたれない生命力を宿しているよう。

 しかもこれは、まったく太陽光を浴びないで、お風呂場の電灯だけで、このくらいの状態が保たれて一年以上を経過している。はじめは、時々日光浴をさせていたが、実験のためそれを中止。その代わり、風呂場の電球をLEDの100Wクラスに変更して、毎日10~12時間くらいは、LEDの光に当てておいたもの。オフィスの観葉植物でもそうだが、半日くらい照明にさらされている環境であれば、十分に楽しめる観葉植物はなかなかに存在する。

 ただ、もう一つ別にアスパラガスが飾られていて、重複するのと、室内に観葉植物が多いと、カビの好む環境へ傾き、年中調子の悪い喉に、さらにマイナスに作用するのではないかという危機感。さらには、観葉植物が多いと、管理がいとわしいくらいの、愛着には過ぎないこともあって、思い切って別れを告げることにしたものである。

テーブルヤシ

 こちらのテーブルヤシは、2012年、はじめてハイドロカルチャーに興味を持った頃に購入したもので、はじめは根っこにカビ臭がするので、根が腐敗していると思い込んだり、白カビの発生も、それが理由だと思い込んだり、試行錯誤が続いたことを記憶している。

 これは、カビ騒動が落ち着いてしばらくしてからのもの。ハイドロカルチャーの紹介にあるように、水がなくなってから水を与えるようなやり方でなくても、ずっと水没してるくらいの環境でも、問題ないことを発見する。

 耐陰性もあるというので、このようにトイレに設置して、水が流れるたびに、新しい水と入れ替わる環境で、間接証明だけを長時間付け続けて、一年以上置いておいたこともあった。ただし、写真を見れば分かるように、光源に当たる条件が、葉ごとにムラがありすぎて、近いところは光に近すぎて黒ずんでしまい、全体としては光が足らずに、活気がないなど、次第に見栄えが良くなくなっていった。

 それを玄関に移して、より遠くから、全体にLED照明が当たるようにして、少しだけ活気を取り戻してきたものがこれで、おそらくは間接的にでも太陽光を与えたなら、元気を回復し、ぐんと成長したものと思われるが、結局、最後まで人工照明の実験を全うして、ここに役割を終えることとなった。

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