わさび丼のレシピ

わさび丼のレシピ覚書

 山葵(わさび)は、根側ではなく茎側からすり下ろした方が風味良い。茎を手でむしりとって、皮は包丁でこそげ落とすように、あるいはたわしで、あまり表面を削りすぎない。おろし器は鮫皮(さめがわ)を使用したものが、クリーミーで最高だとされるが、こだわらなくてもなるべく細かくすれる物を使用する。

 擦るときは優しく「の」の字を描くように。その際、少量の砂糖を加えながら擦ると、辛味が際立つそう。擦ったあとで包丁で叩くなどの技もある。

 ご飯に鰹節を掛け、擦ったワサビを乗せる。

 タレは醤油だけでもよいが、濃すぎるので、醤油+酒で[1:1]で割った物を使用。汚らしく混ぜ合わせて食べた方が美味しい。

とはいえ

 ワサビの味を楽しむシンプルさにはひかれるが、はたしてこれがワサビをドンブリにする最上の答えなのか。と考えると、日常的に楽しむ料理と言うよりは、旅先でワサビを楽しむような、催事的な要素が強いドンブリのような気がしなくもなく。毎日の食生活で、不意に食べたくなる料理としては、なにかちょっと違うような違和感が、わたしを捉えて放さない。(嘘。)

とりあえず

 ワサビは同じくらいの量を使用するものの、トロロ+生卵に、醤油小さじ2、酒小さじ2を加えたものと、あらかじめよく混ぜ合わせて、全体の味覚を均質化して、これを鰹節を振りかけたご飯に乗せてみた。

 これだけだと体裁がわるいので、青ネギを刻んで乗せたところ、なかなかにワサビと、それ以外の食材のバランスが良く、ワサビには必然性が大いに残されながら、よりリッチなドンブリになった。………ような気がする。

 あとはノリを加えてみたり、次回の課題だが、一層のことこれをタレとして、ローストビーフ丼に掛けるなどの方針もあるかしらん。

シチューパスタ

 スープパスタどころでなく、かけうどんのようにして、シチューの残り物をタレにして、パスタを泳がせたもの。けっこう美味しかった。手直しすれば新作になるかも。