花粉がひどくて
杉より悲惨になるヒノキの花粉の猛威に、ノイローゼ気味に、夏に向けた家庭菜園など知ったことかと、放置されたようなベランダが、とうとうゴールデンウィークに突入してしまった。薬を飲んでも抑えきれなかったり、朗読で声を出そうとすると、すぐにむせ返ったり、しわ涸れたりと、引きこもりのシーズンを乗り切る。
とは言っても、また別の花粉らしい何かに遣られて、薬を飲み続けなければならないものの、とりあえず雨の日以外に窓を開放できるようになってきたので、ベランダの様子を採取する。
みんな生きてるよ
もちろん水やりはしますが、整えることも、早めに剪定を済ませることもなく、荒れたようなローズマリーとタイム。
育てている割に、利用頻度が少なくて、十分に伸びきってから、ようやくつぼみの部分を切り取ったようなイタリアンパセリ。これに関しては、一度花を付ける体制になると、摘んでもすぐとう立ちして来るので、すぐに次の苗と切り替えてしまった方が良い。
と分っていながら、放置し続けるイタリアンパセリ。ただ、幸いなことに、ハーブとしての葉の味は、とうが立ってからもあまり悪くならないので、この状態でもハーブとして利用は十分出来る。ただ、花の部分を切ったら、葉の部分も急激に枯れ始めて、滅びの季節を予感させる。
にも拘わらず、今まで放置されてしまったイタリアンパセリ。
そうして、購入したネギの下の部分を、次々に土に差していっただけのプランター。葱坊主だけは何度か取ってみたものの、育てた割には利用し切れていない様子。他にハンダマがあるくらいで、夏に向けた苗などは、何一つ存在しない不始末。
それでも
それでもセージは、豊かに花を咲かせ、山椒は無頓着に茂るのだった。
山椒に関しては、今年は花も咲いた。ただこのくらいまで葉が青々と巨大化してしまうと、独特の風味がほとんどしなくなる。若い芽、あるいはまだ黄緑色の葉を採取しないと、山椒のハーブとしての豊かな風味は楽しめない。もちろんそのような葉も利用したが、ちょっと多めに取ろうとすると、葉が無くなってしまうし、悩ましいところではある。