一人部屋のプチリフォーム

壁紙と質感と体裁と

 ドアと戸棚に貼った壁紙は、壁面のものより倍近くの値段がする。それで改めて並べて眺めると、やなり壁紙の質感に、相当の差がある。部屋の印象を良くしたいなら、なるべく良い壁紙を利用した方が、リッチな印象になる事は疑いない。

 同時に壁のものは「貼って剥がせる」糊付きの壁紙で、ドアと戸棚に貼ったのは、糊無しのタイプである。糊を付ける訳にもいかないので、両面テープで貼り付けたが、貼ってみてはじめて気がついた。よほどの量を使用しない限り、両面テープでは、貼った部分と貼った部分のあいだの壁紙が、次第に浮いてくるのである。

 これは湿度による伸縮と関係しているようで、はじめはきれいに貼れていても、次第に浮き上がったりしてしまう。つまり壁紙は、「糊で全体が壁に接着される」ことが望ましくて、そうでないと波打ったり、時には剥がれてきたりすることは避けられない。

 ただじっと眺める訳でもないので、今回はこれで良しとして、ほころびを修繕しながら使用して、みすぼらしく感じられてきたら、新しく張り替えることに決めた。

 また上部にあるコンセントや、火災警報などは、適当に壁紙を貼り付けてしまうと、視界の外にあることから、同色化して気にならなくなるので、其の部分だけ避けて貼るよりも、おすすめのやり方である。

両サイドは

 こんな感じに。ランプのある方は、壁紙代わりのスダレシェードの長さが足りないので、あまった壁紙を貼り付けた。角で二種類の壁紙に別れてしまったが、類似の色なので、あまり気にならない様子。

ドア側の完成

 やはり暫定的に済ませた、ピアノの上の棚がネックで、あまり良い印象ではない上に、いくら放置気味とはいえ、楽器の上に棚を載せるのは如何なものかと思うが、これは後の課題としておこう。夜は蛍光灯が消されて、三つの暖色電灯だけが、写真にあるように点灯するので、ずっと落ち着いた印象になるため、現状はこれで十分か。

一方窓側は

 テレビまわりと、そのサイドにある照明は、これまた百円ショップのケースを、逆さにしてエアコンのリモコン立てに設置したものだが、またしてもペンキを塗って色を整えるだけで済ませてしまう。

窓側も完成

 窓脇に設置した棚は、リモコン置き場にするという、きわめて無駄な使用をして、あまり余計な物をのせて、ごちゃごちゃしないようにしておく。もともと予定になかった棚なので、置くべきものもないくらい。最後にサンスベリアを設置して完成。

 ちなみにこのサンスベリアも、百均で二三本購入したものが、数年で立派になったもの。下から水だけ抜けるようにしたペットボトルに、ハイドロボールを敷き詰めて、時々水をぶっかけてやるというだけで、こんなになるので、もっとも手軽な観葉植物として、しかもポトスのように増殖しすぎないので、おすすめである。百均のミリオンバンブーも、同じやり方で育てられる。

 最後に、そのままのエアコンが気になるが、これは後日あまった壁紙を貼り付けたら、より良くなるどころか、かえって不体裁になってしまった。なんでもやれば良いというものでもないようだ。