Windows10の回復ドライブ覚書

回復ドライブって何だろね

 「回復ドライブ」なるものが、単純明快な存在ではないようなので、ちょっと調べたところ、どのサイトを眺めても、単純明快に説明してはくれないという、互いにごまかし合っているような煮え切らなさに、いらだちのあまりリサーチを止めてしまうに至った。それまでに分ったことを、覚え書きにしただけのもので、情報の正確性はサイコロの目のようなものである。

回復ドライブ

 以前からあるリカバリディスクのように、OSをインストールし、各種ドライバーのインストールや、プリインストールソフトを含めた、工場出荷状態、つまり購入時の状態を復元するものでは、どうやら無いらしい。富士通の質問コーナーにも、

「大きな更新プログラムが適用された後に回復ドライブを作成した場合について」

November updateやAnniversary Updateなど、大きな更新プログラムが適用された状態で回復ドライブを作成した場合、その回復ドライブで回復すると、作成時に適用されている更新プログラムの状態で回復されます。

 かといって、作成した時の状態をそのまま復元するものでもなく、作成時の状態に基づいて、初期化された健全と見なされるOSの状態を、再構成しているのだか、再構築しているのだか、なんだかかんだか、簡単に説明してくれるサイトが見当たらないので、だんだん嫌気が差してくる。

[後日]
・分りやすい紹介がありました。
  ⇒「Windows 10の回復ドライブはリカバリー領域のコピーではありません」

 ついには、わたしにはどうでも良いこととして、リサーチはお開きにして、無駄に過ごした悲しみを、爽やかな緑茶で癒やすのだった。

 ただ、ひとつ言えることは、ある時点のwindows10の環境を、そのままの状態で復元したのであれば、「回復ドライブ」だけを使用するのでは不十分で、「システムイメージの作成」を行い、必要なときにこれを復元すれば良いということである。

 やり方は、「設定」⇒「更新とセキュリティ」⇒「バックアップ」から、「バックアップと復元に移動」(Windows7)に移動して、「システムイメージの作成」を選択する。以下はダイアログにそって作成すれば良い。

 それなら、「回復ドライブ」は必要ないかと言えば、そうではなくて、OSが起動しなくなった環境で、このバックアップされた「システムイメージ」を復元するのに使用する。また「システムイメージの作成」の画面にある、「システム修復ディスクの作成」も同様に、OSが起動しなくなった状態で、バックアップされた「システムイメージ」を復元するために使用出来る。つまり、「システムイメージ」は、それだけあっても元の状態に戻すことは不可能で、

USBストレージに作成した「回復ドライブ」
DVDなどのディスクで作成した「システム修復ディスク」

のどちらか一方と、外付けハードディスクなどに保存した「システムイメージ」を一緒に使用することによって、「システムイメージ」作成時の環境へと、復元することが出来るという仕組みだ。

 もちろん「回復ディスク」は「システムイメージ」が無くても、それ自身で作成時の状態を踏まえた、最適なWindows10の状態を、回復することが可能ではあるが、自分用に最適化した、健全なある時点の状態をそっくり復元したいのであれば、「システムイメージ」を作成するのがもっとも良いという事になる。