ドライハーブインテリア

ローズマリーの刈り枝で

 数年育ててみて、ローズマリーなどは下枝が木化して、巨大化して、必要量を大幅に上回って、ベランダのスペースを奪っていくものなので、毎年春に新しい苗を購入して、その際一年育てたものは、枝を刈り取って、ドライハーブとして室内の簡易インテリアにしたらどうかと結論した。

 このように適当な大きさに切り分けて、よく洗ってから乾かしておく。ただし日干しや陰干しをしてドライハーブにするなんてことはせず、この切り取った状態のまま、すぐにインテリアとしてセッティングしてしまう。

 すると夏の間はまだ、十分に緑を保っていて、秋から冬にかけて、ものの枯れゆくのに合わせて、次第に色あせてゆくその姿は、まるで自然の縮図のようであったと、かの有名な某先生もおっしゃっていたよう………

 なんて話は聞かないが、あえてドライハーブなど作らなくても、飾っているうちに次第にドライハーブ化していくので、その変化を含めて、一年間インテリアとして、翌年また新たな枝に切り替えるという仕組みである。

一年前のもの

 さすがに枯れわびて、くたびれた印象だが、このまま二年後まで放置したものと比べると、まだ緑の色彩が残されていることに気づかされ、ドライ化の息の長さを思い知るくらい。

 棒状の木賊(とくさ)なんかも、刈り取った緑色のまま放置しておけば、次第に色あせていくインテリアとして利用できるし、すぐに朽ちてばらけそうなタイムも、一年経ってもちゃんと原型を保っている。ただし触れるとパラパラと葉が落ちては来るが、静止した状態であれば、形が崩れることはないので、ちゃんとインテリアとして飾ることが可能。

新たにセッティング

 今年も新たにセッティングして、水やりも日光も必要ない、かといって造花じみていない、気楽なインテリアとして飾っておくことにした。