ハダニ優しい50度シャワー?

ベランダ菜園にはハダニが住まう

 何だか分からない。葉の裏を見ても何もいない。じっと瞳を凝らしても見分けが付かない。なのにこんな風に葉がかすれる時には、あなたの目に見えないだけで、沢山のハダニがいらっしゃることは疑い有りません。成長して、はっきり確認できるより前に、葉っぱはかすれてしまうような、やんちゃな奴らでもあります。

50度シャワー

ハダニ、アブラムシなどの駆除法

 水に弱いと言うのは、流されやすい奴らの生き方を述べたまでのこと。シャワーで水をぶっかけたくらいでは、減少はしますが死滅はありえません。水没すると死ぬと言いますが、しばらく水没させても生きています。あるいは何の因果か、しばらくするとまた繁盛します。毎日、葉裏に水をスプレーするなどという、ごもっともなベランダ菜園の書籍もありますが、はたして本気で執筆しているのやら、もっともらしいことを述べて、金を巻き上げているだけなのか、到底分かったものではありません。あるいはハダニやアブラムシよりも恐ろしいのは、彼らの商人魂なのかもしれませんが……

 まずシャワーをするにしても、スプレーなどでは話になりません。ベランダ菜園をするならば、おしゃれさんぶった水やり道具などは揃えなくてよいので、ベランダまでどこかの水道から直接ホースでシャワーを引けるようにしましょう。べつに庭用の水やりホースを、室内に通してやるくらいで大丈夫です。そしてホースの先に、きっぱりと持続的に、硬派な水量でシャワーを流せるようにして、それで水やりと、ハダニやアブラムシの洗い流しを、定期的に行なうのが、きわめて効果的です。これが第一段階。

 ただし、水流に増さっても、水では奴らも我慢して、へばりついている確率が高いのも事実です。そこで第二段階。彼らを劇的に減少させるには、野菜を美味しくするという、例の50度洗いを、生きた植物にしてやることです。つまりは、給湯器や、バスのシャワーから直接ベランダまでホースを通すか、あるいは逆にベランダの鉢を、バスに持ち込むかして、50度の温水を、特に葉裏を重点的に洗い流すようにあててやるのです。今すぐにです。

 これにより、ハダニやアブラムシが小さすぎて、熱に遣られるのだか、それとも単に熱に驚いて、葉っぱから手を離してしまうのかは知れませんが、じゃんじゃん葉から流れだされてしまいますので、そのままシャワーでどこかへ押し流して、つまりは植物から洗い流して差し上げればよいというのが、もっとも効率的な、ハダニ、アブラムシ、コナジラミなどの減少方法になります。

 ただし、これでも死滅は困難ですから、特に奴らのピーク中は、定期的に50度シャワーをぶっかけて、彼らの個数を、一定数以下に保つ。つまりは、死滅ではなく、減少を持って、ベランダ菜園を全うするというのが、唐辛子スプレーやら、牛乳やら、ニンニクなどと言う、利いているのか、利いていないのか、父ちゃん情けなくって、なみだを流すような民間療法に、遥かに増さる、現実的な解決策かと思われます。

 これを野菜プラントに応用した、菜園システムが、
   土栽培との融合を果たしたとき、
     我が家の実家の野菜作りに革命をもたらす……
   ……のは、果たしていつの日になることか。

 ただし、この遣り方は、経験的に、野菜の生育に問題はありませんでしたが、あくまでもわたしの経験に過ぎず、植物側に何の影響もないかどうかは、科学的にはさっぱり分かりませんのであしからず。

  結論。
 とにかく、こんな葉っぱは虫のしわざなので、早急に対策をしましょう。

コメント

  1. Jam より:

    うちも、ハダニなのか確証ないのですが、1ミリにも満たない白い点を霧吹きで洗い流して来ていました。けれど半日で戻ってくるし、一株は根元にまで繁殖するようになって、苗引き抜いて水用栽培にするか土の総入れ替えとかするべきかと思っていたのですが、鉢ごとシャワーは試してませんでした。50度はさておき、ふつうにシャワーで洗い流してみます。

    都市伝説とは言い得て妙です。
    そうですよね、ネットでも何でもお金絡みなのでダイレクトに知りたい情報がサーチ結果の最初の方に出て来るはずなかったです。

    ありがとうございました。

  2. 先程コメントした者です より:

    すいません。『都市伝説』は別の記事で見た表現でした。(^^);

  3.  コメントありがとうございます。

     記事にあるように、水でのシャワーだと、一度繁殖したハダニなどは、かなり頻繁にやっても、減少より増加の方が勝ってしまう事も多いくらいです。(ただし毎日やれば、一定の効果は得られますが。)ようするに、うちの場合、水でのシャワーで不十分だったので、このやり方にたどり着いたくらいですから。

     50度というのは、目安に過ぎませんが、シャワーだと実際に植物に当たる時は、47、48度くらいかと思われます。この温度は、手をかざすとかなり熱いですが、しばらくすると慣れて触れるくらいの、ぎりぎりの温度ではあります。(もちろん人間も、また植物も、長時間当てれば火傷するかと思われますが。)

     つまりは、植物がぎりぎりダメージを受けないくらいの時間、小さな虫たちは、よりダイレクトに高温の影響を受けることを利用して、虫を退治するという趣旨です。といっても、経験から今まで植物が弱ったことがないということに過ぎませんが。実践のない卓上の空論よりはマシかも知れません。

     これも経験からに過ぎませんが、一度繁殖した虫は、数日連続して温水シャワーをしないと、すぐに復活してしまうようです。それで明らかに減少したら、日頃は冷たい普通の水で、また虫が増加したように思われたら、50度のシャワーを行うというのが良いかと思われます。

     ポンプ式のスプレーや霧吹きは、雑誌などにもっともらしく書いてありますが、ハダニやアブラムシなどを減少させるのには、ほとんど効果がありません。あちらさんも、そんなにヤワでは無いと言うことでしょうか。

     それから、ある程度育った植物を、水耕栽培に変更するのは、根が環境の変化に対応できず、弱ったり枯れてしまう可能性がかなりありますので、おすすめしません。これもまた、科学的なことではなく、わたしの経験に過ぎませんが。

     土や苗の総入れ替えも、家庭菜園などの狭い環境だと、結局別の植物などに残ったハダニなどが、あっという間に戻ってきたりと、やりきれない場合も多いものですが、少なくともうちのベランダでは、この温水シャワーを始めて以来、以前のような虫への苦労は、ほとんどなくなりました。(もっとも、虫の付きやすいものはネットの中など、自分なりのコツを掴んだからでもありますが。)

     ただ、上からシャワーしただけでは、葉の裏などに隠れているので、あまり効果がありません。上から下から横から幹まで、全体を勢いのあるシャワーで、付いているものを吹き飛ばすようにやるのがコツです。

     とまで説明しておいてなんですが、あくまでもわたしの経験だけに過ぎませんから、これを真似して何かあっても、わたしには責任は取れませんので、それだけはご了承ください。