乾麺の蕎麦と生蕎麦

乾麺な蕎麦たち

 ここにあるもの以外にも、いくつか食したが、十割蕎麦などは確かに蕎麦の味はするものの、乾麺のパサついたような感じは拭い去れず、喉越しと蕎麦の味が混じり合った、美味しさにはほど遠いものに思われた。山芋を加えたものも、喉越しはあっても、蕎麦の風味が生かされず、風変わりな「金時草麺」などは、うどん、蕎麦、いずれも食べたくなったら、その道の麺を購入したくなる。つまりアイデンティティにおいて、珍しさが優位に働いていて、必然性までは感じられず。ただし美味しくいただいたけど。

生蕎麦は

 表示に何割とあるもの、またパッケージの材料の欄で、小麦粉よりそば粉が先に来ているものは、そば粉の方が多く使用されていて、蕎麦の味がしっかりとする可能性が高い。べつにこの蕎麦がうまいというのではなく、傾向として乾麺の蕎麦よりは、ずっと喉越しと風味のバランスが良いものが多いように思われる。

 今のところ、近くで売っている蕎麦で美味しいものは、「安曇野(あずみの)道祖神蕎麦」というもので、蕎麦を食べたくなったらこれを購入することにしているが………

乾麺の蕎麦

 玉井製麺所の「石臼挽きそば」というもの。いつもは素麺を購入しているのだが、ためしにいただいてみたら、さすが素麺の製造所。蕎麦の風味を出すというよりも、蕎麦とも素麺ともつかない、豊かな喉越しをもった独自の商品として、なかなか楽しませてくれる乾麺になっていた。