梅干しの漬け方 (覚書)

ビニール袋による梅干漬

 マンションなどで、少量の梅干しを漬ける場合は、ビニール袋を使用するのが便利。管理もしやすいし、かびにくいように思われる。

漬ける前

・梅干用の梅は、南高梅(なんこうばい)、白加賀(しらかが)など。他に小梅用の甲州などがある。6月中旬から下旬、市場に出回ったら購入。黄色っぽくなった熟したものがよい。袋を見て、痛んでいないもの、熟しかたにムラのないもの。大きさのそろっているものを選ぶ。

(本当は、自然落下した完熟梅を使用するのが一番良いそうだが、自宅で梅が採れるような環境の人は、ビニールでなく、本格的に漬けることになるでしょう)

・色づきが足りなかったら、常温放置で数日追熟。(あまり置いておくと傷むだけなので注意)青みが消えればよい。出来れば、購入時に色づきの良いものを選んで、あまり自宅での追熟はさせない。

塩漬

・痛んでいるもの、割れているもの、斑点まみれのものなどは取り除く。

・漬ける前に、2、3時間水につける
   ⇒ただし、1時間~半日、など様々な意見あり
   ⇒完全に熟していたら必要ないとか
   ⇒水にはつけるなという意見も
   ⇒適当に間を取って2、3時間にしておく

・爪楊枝や串などで「へた」を取り除く
   ⇒取り除かないとそこからカビが生えやすい

・ホワイトリカーをスプレーしたり、
   くぐらせたりするとかびにくくなるとか。
  絶対に必要な行程ではない。

・500g(~1kg)ずつビニール袋に小分けする。

重量の15%の塩を加えて、よくもんで、全体に塩を渡らせる。塩は漬物用の粗塩がよい。

・ここで、砂糖を加える場合は、塩の半分の重量を加える。味がまろやかになるなどの効果がある。また、10%などの減塩にする場合は砂糖を加えた方がよい。

・そのまま、口を閉じずに放置。2、3時間くらいで結構水分が出てくる。それから、つぶすようにしながら、空気を抜き、ビニールの口を閉じる。ちなみに、溜め水にビニール袋を入れながら空気を抜くと楽。

・二三日の間は、やさしくビニールを揉むようにして、塩のムラがないようにしてやるとよい。結構塩のたまりが出来ている。

赤紫蘇

一週間後、(必要ならば)赤紫蘇を加える。
   ⇒加えなければ、「白梅干し」になる。
   ⇒「ちりめん紫蘇」が一番良いとか

紫蘇のあく抜き
  ⇒赤紫蘇を洗って、葉だけにして
  ⇒塩でよく揉み込んで、絞り
  ⇒出てきたどす黒い汁を捨てる
  ⇒もう一度、塩でよく揉み込んで絞り
  ⇒どす黒い汁を捨てる

・出来た赤紫蘇をビニールごとに小分けして入れて混ぜる
   ⇒一度取り出して混ぜ合わせつつ
   ⇒新たなビニールに入れた方がよい

・常温で保存。冷暗所などないので、暗所でじめじめしていないところで、時々状況を確認して保存する。室温がかなり高くなっても、結構大丈夫。袋を小分けにしているので、駄目なものがあれば、それだけ処理するか、破棄する。

土用干(どようぼし)

・一ヶ月後以降(もっと過ぎてしまっても大丈夫)
  ⇒晴天の続きそうな日をを選んで
  ⇒晴天の続く、八月前半頃がよいか
  ⇒梅酢に浸かっているビニール袋から
  ⇒梅だけを取り出す
  ⇒軽く水洗いして、ザルに並べる
  ⇒天候が変わりやすいこの頃なので
  ⇒数時間ごとに裏返しながら干すとよい
  ⇒雲行きが怪しくなったら取り込む

三日間干すのが基本
  ⇒初日は梅酢に戻すなどの方法もあるが
  ⇒細かいことは気にせず
  ⇒昼は干して、夜は室内に取り込む
  ⇒三日干すのが基本
  ⇒一日数時間を、何日か繰り返すのでも可
  ⇒午前や午後しか、日が当たらない環境でも
  ⇒三日間干せばそれらしくなる

・赤紫蘇も絞って、ばらすようにして干しておく
   ⇒これは、ある程度乾燥したら
   ⇒レンジでチンして完全に乾燥させて
   ⇒すり鉢ですり潰して、「ゆかり」にするとよい

保存

・取り込んだ梅は
   ⇒一度梅酢にくぐらせてから
   ⇒密封容器に入れておけば
   ⇒常温でもかなりの期間存可能
   ⇒三ヶ月くらいたってからの方がおいしいとか
   ⇒もちろんすぐ食べても構わない

参考サイト

・いくつかのサイトと書籍を参考にしたが一つだけ。
    「四畳半で梅干しを作る」
こちらのサイトをおすすめしておく。