山椒のハイドロカルチャー

室内にも山椒が欲しい

 観葉植物として、山椒を育てたら、水を遣る度に、(わたしの場合はお湯をかける度にだが、)香りが立って、しかも冬でも枯れなそうだと思いついたまでは良かったが、はたしてハイドロカルチャーで育てられないものかと、試みてしまったのが滅びの一ページ。

 山椒が環境変化に極めて弱いことは知っているが、何事もやってみることが大切さ。さっそく根っこを洗って、枯れてもいいように、簡単に、ペットボトルの下部に穴を開けて、水を排出するシステムで、ハイドロボールを敷き詰めてみた。

 最初の一二日は、もちろん、これが観葉植物の誉れかと思われる、凜々しいお姿であられたことは言う迄も無いが………

 結局そのうち枝ごとに弱りだして、葉っぱはすべてしなびてしまい、復活する気配もなく、滅びてしまったのでした。あるいは土を残して、回りだけハイドロボールにした上で、水やりのコツがうまく掴めたら、違った結論も成り立つかも知れないが、今は涙ながらに枯れた山椒と、別れを告げるのであった。