山椒(木の芽)のパスタ

山椒(木の芽)パスタ

 木の芽が芽吹くと、どうしてもそれを利用したくなる。
  木の芽を使用したペペロンチーノです。

 どうでもよいですが、「このめ」「きのめ」の詠み方で、一般の草木の若芽と、山椒の若芽を使い分けるような説もあるようですが、詠み方は別にどっちでもいいです。あるいは俳人共が、少ない文字でターゲットを絞るのに編み出した、こじつけではないでしょうか。山椒の場合は「きのめ」と呼びたいとか。呼びたいくらいなら構いませんが、「このめ」と呼んだとたんに奇声を発するような、乱暴な輩もいるようですね。

木の芽見て説やら宵のなじみ客

 失礼致しました。ちなみに、山椒の若芽はしばらく成長すると、独特の風味がまったくなくなります。指で摺って香りをかいで、山椒の香りがするものを使用しましょう。そうでないと、価値に乏しい料理になります。また、朝倉山椒の葉は、風味が違っているので、個人的にはお奨めしません。

材料

  • パスタ 100g (1.4mmから1.6mmくらいのロングパスタがおすすめ)
  • 塩 茹でるお湯の1% (1リットルに10g)
  • ニンニク 5gくらい
  • 唐辛子 一本
  • バター 5gくらい
  • しょう油 5cc
  • 木の芽 適量
  • 油 大さじ2くらい

注意

  • 山椒の風味を生かしたいので、粉チーズは入れない
  • バターはしょう油に合うし、山椒にマイナスにならない
         ⇒たぶん粉チーズの香りが、山椒の香りを殺すのだと思われる
  • 生の木の芽の風味を生かしたいので、粉山椒は入れない
  • 山椒を楽しみたいので、タマネギなど他の具材は入れない
          ⇒逆に山椒も入れたい、というなら他の具材と合せる
  • ペペロンチーノは、コショウを入れると、ニンニクと唐辛子の風味を鈍くするので入れない

作り方

  1. パスタは1000mlにつき塩10gで茹でる
        ⇒一人暮らしは、レンジで茹でる容器を買うのがおすすめ
  2. 一方でフライパンに油(サラダ油でもオリーブ油でも)を敷いて、ニンニクは、適当な大きさにして、軽く潰して投入(食べたい人はみじん切りでその場合は5g、最後に出すなら10gくらいが良いか。あくまでも目安です)。それからごく弱火に掛ける。
  3. ニンニクは軽く色づくくらいで取り除く。(ただし弱火なので6、7分くらい加熱することになる)(みじん切りの場合は軽く色づいたら、パスタを入れる)唐辛子は、麺を投入する2、3分前くらいに、二つ割って種を取り除いたものを投入。しばらく一緒に「しゃわしゃわ」音を立てて、油に風味をうつす。(これも食べたい人は、みじん切りにして入れてしまっても良い。その場合、1分前くらいに入れる)バターを、麺を投入する1分前くらいに入れる。
  4. パスタは規定の時間よりちょっと早めにゆで上げる。時間が来たら、[しょう油5cc+茹で汁45cc=50cc]をフライパンに投入。箸などで波うたせて油と乳化させ、パスタを投入。軽く混ぜ合わせつつ、すぐに汁が減ってくるので、最後に山椒を投入して絡めて、完全になくなる前にお皿によそる。
  5. 山椒(木の芽)は、ごく若い芽はそのままでも良いし、細かく刻んでもよい。ある程度大きくなった葉は、面倒でも小葉を一つ一つ分けて、刻むのがおすすめ。加熱で風味が飛ぶので、むしろ火を止めてから絡めるくらいでよい。