これでも最低限
レンガと板で棚を作ったり、安っぽいラックを布で隠して、見た目を良くしたはずのキッチンだが、今となってみれば、落ち着きの無い印象は逃れられない。ここでもやはり、さまざまなものが視野に入って、ごちゃごちゃした印象が強い、左の棚から、まずは代えていくのが定石。つまり、「一番ひどいところから変えていけ」というのが、リフォームの基本である。
ここで、棚の部分はレンガと木板よりも、安くても既存品の棚を購入した方が、枠としても色彩的にも安定するし、可動棚を利用して、より最適な収納スペースへと移せるだろうと考え、ブラックの書棚を購入。これまで使用していた木版を、全体の基本色と決めたブラウンに塗装して、書棚の上に飾り棚として設置することに決めた。
それで、賃貸マンションということもあり、もとの壁紙を張り替えるような事はせず、壁紙の白と、それ以外のブラウンの二色を、全体のテーマ色として利用することにする。
とりあえず、こんな感じになった。
電気コード類を、レンガに乗せた飾り棚の中に隠してしまい、なぞのウサギの電飾は、そのまま残すことに。鏡も枠を外して壁に沿うようにして、なんとか以前のように、設置することが出来た。
レンジ棚
奥のラックのように、安っぽくていろいろなものが入っているのが、ごちゃごちゃ目につくような場所は、もちろん扉付きの棚でも購入できればそれに越したことは無いが、とりあえず手っ取り早いのは、布やカーテンで隠してしまうことである。
そう考えて、壁紙に合わせた薄い色で隠してきたが、全体が白っぽいと室内が落ち着かないので、今回はそれを変更しようと考えて、まずは先ほどのようにブラックの書棚を設置した。それで次は、反対側に変更を加えていく。
それで垂れかけた布は、最終的に茶色の系統に変えることにして、まずはホワイトのレンジ台を、ブラウンで塗りたくることに。きれいに塗るには、空にして移動させたいが、面倒なので設置したまま、適当に塗ってしまう。
下は新聞紙を敷いたが、下までしみる可能性もあるので、ビニールなどにした方が良いだろう。色を塗りたくない境目などには、マスキングテープをするのが理想だが、それもないので、サランラップとセロテープを使用して済ませてしまった。
それで二度塗り、場所によっては三度塗りをして、目立つところはまんべんなく、端の方は意外と適当に塗り済ませたが、じっと眺める訳でもないので、十分ブラウンのレンジ台になった様子。
冷蔵庫まわり
レンジ台がブラウンになれば、お隣のキッチン部分の白が、調和しなくなってしまうので、こちらは大理石模様の「貼って剥がせる壁紙」を購入して、キッチンの下の部分だけ、貼り付けることにした。
水道まわりから上の部分は、白のままでよい気がするが、あまった大理石壁紙で黒く変えてしまうか、今のところ結論は出ず。これでレンジ台との調和が取れたような気がする。
ただし、壁紙にせよペンキ塗にせよ、素材の安っぽさは拭い去ることは出来ず、よく眺めると、それなりにチープで、より高い家具を購入したような効果は得られない。しかし、なるべくお金を掛けないで、印象を大きく変えるには、きわめて有用な手段ではある。
スライド棚の有効活用
後日、スライド棚をスライドさせても、置き棚がもとの位置に残されるように、突っ張り棒とスチールネットを利用して、簡単な置き台を作ってみた。グラス類が一緒に移動してこないので、引き出しを利用するのに非常に便利。