Windows10 パソコンを購入

ThinkPad t470s を購入するまでの経緯

Vistaの賞味期限

 悪名高き、我らがVistaではあったが、ほどよく手直しすれば、居心地の悪いものでもなかった。そんな三代目のパソコンである Gateway の M-7821j ではあったが、2015年にはHDDのカタストロフを迎え、莫大な時間を浪費しながら、一部のデータを消失はしたものの、辛うじて崩壊の危機を乗り切り、2017年4月、Vistaのサポート期限を迎える事となった。

 ようやく新たなるパソコンを購入しようと、2017年の初めよりサイトを巡り、最後にはT470sを購入するまでの経緯を、備忘のために残し置くものである。その間、あるじの心変わりを予見してか、手持ちのノートパソコンのヒンジ部分が硬直。しかたがないので部分破損させて開閉を再開。ノートパソコンのヒンジは、開閉が進むとボルトだかネジが締まりすぎて、動かなくなるものがあるようだ。おまけに、酔いどれのまま、床に落としたせいか、無線Lanさえ使用不能になってしまった。

購入までの経緯


 かねてより、『LAVIE Direct NS(H)』のレッドに心を奪われる。賛否両論あるタッチパネルを試みたかったのもあり、なによりレッドなパソコンは、ブラック、ブラウンに支配された室内のイメージチェンジに相応しいと思われたからである。青春の頃は女性色だと思い込んでいた赤が、血潮のたぎる情熱的な男性の基調には相応しいと思えてきたことも、また一因ではある。不思議なことに、学生時代には好きな色であったはずの緑などは、いつの間にか、好みのカラーからは抜け落ちているようではあった。
 それはさておき、よくよく調べてみると、これまで気にもとめなかった、グレアとノングレアの画面という、基本的な事柄が浮かび上がってきた。改めて考えれば、現在使用パソコンのグレア画面が、どれほど作業を邪魔してきたか、ようやくそれに悟らされる。ドラキュラの支配する闇の夜ならともかく、狭苦しいワンルーム、西日の差し込む午後ともなれば、角度を変えて、場所を移動しなければ、作業にさえならないような、それはまるで、鏡のような、誇らしげなグレア画面であったのだから………


 価格COMでリサーチをするうちに、マウスコンピューターのノングレアのノートパソコンは、値段の割にスペックが保たれているようなので、そこに関心が向けられる。一方で、初代パソコンと二代目には使用していたディスクトップに戻る方が、安くて高性能なパソコンが得られるのではないかとも思い悩む。つまりは、気軽に移動できる、場所を取らない、余計な装置がなくても、急な停電にも困らない。そんな、ノートパソコンの魅力よりも、自宅での据え置きによるそれなりのスペックのパソコンの方が、つかの間、胸をときめかせたようである。


 改めて、ディスクトップにターゲットを絞り、マウスコンピューターとドスパラのBTOのパソコンをさ迷ううちに、ようやくBTOに対する知識が、わずかに蘇ってきた。つまり、二代目はBTOのディスクトップで、何度か中身もいじくってみたパソコンであったから………
 それはさておき、知られたドスパラなどから、「サイコム」「take-one」などへと足を伸ばすうちに、静音というキーワードが浮かび上がってきた。オーディオPCにならなだろうかと考えたからである。すると静音の重要要素の一つである、ケースへの関心が高まって、ついにはFractal Design Define R5というケース、そのうちブラックではなく、チタニウム色には心を奪われ、今度はそれを中心に、自らの必要条件に合わせたBTOを、探し回るようになった。


 その間、現在のcpuやメモリーの事など、基本的な知識をようやく身につけ、最終的に「レイン」というパソコンショップのカスタマイズの中から、

CPU:Intel Core i5 7500 3.4GHz
CPUクーラー:サイズ 白虎(または虎徹)
メモリー:OEM DDR4-SDRAM 16G
SSD:Crucial MX300 SSD 275GB
HDD:WesternDigital WD2TB
マザーボード:ASUSTeK PRIME H270-PLUS H270
ビデオカード:オンボード
光学ドライブ:PIONEER BER-209SMBK/WS2
ケース:Fractal Design Define R5 Titanium Gray
電源ユニット:未確定

  これに、OSやカードリーダーを加えることに決定しかかった。
 しかし、ネックなのはモニターで、動画などは、自宅のテレビに表示するとして、日頃の打ち込みには、どうしてもテレビの大画面では不都合で、かといってノートパソコンのような、画面と一体の利便性はないディスクトップであればこそ、もう一台モニターを購入して、状況に応じて使い分けるべきかと思い悩むこととなった。


 モニターの事もあり、また、ひとつの部屋の中でさえ、手軽に移動可能な環境と、ディスクトップのように鎮座して、移動に難儀するスタイルの事について。同時に、自らの作業内容に対して、それほどのスペックが必要なのかという根本的な問題。おまけに、かつては自宅に存在したディスクトップのように、たとえフィルター付きではあっても、埃に悩まされがちであろうという思惑もあり、終局、やはりいざとなったらアダプターがなくても、バッテリーだけで使用可能なノートパソコンこそが、ベストな選択のようにも思われ始めた。しかし、これらは日々にうつろう思想の水泡のようにして、しばらくは結論が出せないで、ネットをさ迷うばかりだった。。


 ようやく自分にとっては、よりスペックの高いディスクトップ、それに要求されるほどの作業は、ほとんどパソコンで行っていないという事実こそが優位に立ち、ノートパソコンの方が相応しいという結論へとたどり着くこととなった。時ははやくも三月を迎えようとしていた。


 あらためて、ノングレアな液晶画面でスペックと値段のバランスの良い、マウスコンピューターのノートパソコンを購入しようかと決めかかるが、ここでまたあらたな事実に気がついた。それは画面の大きさと、キーボードの問題である。つまり、画面も15インチクラスになると、どれもこれもテンキーが付いてくるが、ノートパソコンにテンキーが加わると、キーボードを打ち込む中心線が、画面の中心線に対して、左に大きくずれてしまい、キーボードを叩きまくるには、テンキーの利便性よりも、はるかに弊害が勝るということである。
 一方で、一般的なテンキー無しノートパソコンである、13インチのサイズでは、これまで使用していた[ゲートウェイ]のノートパソコンよりも、ずっと小さく感じられるのではないかという心配がわいてくる。またネットをさ迷ううちに、Hp「HP Spectre x360」のあまりの美しさにはしばらくは捕らわれるも、これもまたノングレアではなく、テキスト打ち用のパソコンとも思えず、さらにネットを徘徊。


 さらに、タッチパネルの魅力なども思い返し、ノングレアとタッチパネルの関係を探るうちに、これまでまったく候補にも挙がっていなかった「lenovo」の「ThinkPad」シリーズが急浮上。つまりは、きわめて珍しい事に、画面にノングレアのタッチパネルを採用している上に、サイズは14インチで、これまでのノートパソコンより、ひと回り小さくなるくらいの、テンキーなしのノートパソコン。「ThinkPad T470s」へとたどり着いた。

 しばらくは、一世代前の「ThinkPad T460s」の方が安くて良いかと、アストライアの秤に掛けるうち、タッチパネルの魅力をさらに増した、「ThinkPad X1 yoga」の存在を知り、そちらに思いを傾ける。すなわち、タッチペン内蔵、キーボードが沈むというそのユニークなスタイルに、すっかり心を奪われたものの、数日の時を経て冷静に考えれば、自分には筆圧2048といった機能は、ほとんど生かしようもないことを悟り、振り出しに戻り、USB Tepy-C にも対応した、新製品の「ThinkPad T470s」をこそ、購入することを決意した。

購入内容

 以下ですべて込みで16万円ちょっと。

● インテルR Core i5-7200U プロセッサー (2.50GHz, 3MB)
● Windows 10 Home 64bit – 日本語版
● 14.0型FHD液晶 (1920×1080 IPS) マルチタッチパネル(10点)
● 12GB PC4-17000 DDR4 (4GBオンボード+8GB (1スロット使用))
● インテルR HD グラフィックス 620
● カメラ(HD 720p対応)あり、マイクロフォンあり
● 日本語キーボード (バックライト付)
● TPMあり
● NFCあり
● 指紋センサーあり, NFCあり
● TPMあり(ハードウェアチップ搭載)
● 512GB ソリッドステートドライブ PCIe-NVMe (OPAL対応)
● スマートカードリーダーあり
● 3セル リチウムイオンバッテリー (23.5Wh) 前面
● 3セル リチウムイオンバッテリー (26Wh) 背面
● 45W ACアダプター
● インテル Dual Band Wireless-AC 8265(2×2) Bluetooth 4.1A
● WWANなし
● 14.0型FHD液晶 (1920×1080 IPS 250nit) 、マルチタッチ対応、720pカメラ付、マイクロフォンあり、WiGig対応(要Tri-BandNW) ブラック
● 非vPro認定
● 日本語
● 1年間 引き取り修理

購入後

・ウェブ表示の予定日時より早く、一週間ちょっとで届いた。
   ⇒2017/04/15の朝に購入で、
     予定では4/29頃の到着が、
      実際は4/25にははじめて稼働。
   ⇒到着して一日は放置しているので、
     4/24か、あるいは4/23に手元に届いたよう。

・しかし、スペースキーが重いと感じていたら、
   ほどなくして、初日のうちに外れた。
    ⇒強く押して、はめ直したら、現状再発はせず。
    ⇒以前のキーボードよりも、安っぽく感じられ、再発の不安あり。
    ⇒ただし、打ちやすさは、非常によろしいかと思われる。

・時によって、かなり大きな騒音を立てる事がある。
   ⇒訂正、ここしらばく継続した、ファンの騒音は、ウィンドウズ10の問題で、CPUがフル稼働していた為に起こったものだった。通常の使用では、きわめて静かである。

・ノングレアのタッチパネルというユニークな趣向は、タッチパネルは極めて安定しているし、グレアのような映り込みもなく、極めて好印象。タッチパネルは、ウィンドウズパソコンだと、結局頻繁には使用しないが、かといって、あると便利で、決して不要なものではない。ただし、一番感じたのは、あらためてマウスの利便性についてであり、ウィンドウズのOSによくマッチしたものであるという結論だった。反対に、タッチパットは、何回使用を試みても、マウスの方が良いという結論にたどり着いてしまう。

・指紋認証は、小まめに認証センサーを拭き取りクリーニングしないと、すぐに認識しなくなってしまう。もう少し賢いものかと思っていたが、ちょっとおもちゃじみている。