MDを処分

MDとは

 音楽に革命を起こしたとも、そんなの知るかともされるCDプレーヤーが、1982年、製品化されて世に出回ってから10年後。新たな革命を起こすべく、生産者の期待を胸に、1992年、まだ大地を踏み迷うより以前のSONYから発売された、ミニディスクのことを[MD]と呼んだ。結局日本だけでしかヒットせず、時代の流れのうちにその役割を終えたらしい。

普通のMD

MDの残骸1 MDの残骸2

 非可逆圧縮方式だったが、便利なので結構利用していた。音楽を聴いたりもしたけれど、むしろ気軽な録音用だった気がする。

Hi-MD

 後に[Hi-MD]が出た時には、リニアPCM録音が出来るうえに、PCにも取り込みやすくなったので、録音用としてしばらく世話になった。へたれ朗読も初めのうちはこれを利用。

MZ-RH1 断線

 販売されたプレーヤーは極端に少なかったが、このSonyの[MZ-RH1]は、自分の中ではかなり使い倒したデジモノだった。しかし、長らく管理もせずに放置し、電源コードがあちこち断線しまくる不始末。コードを、日に当たるところに放置したり、何かの下敷きしておいたのが原因で、普通はここまで悲惨にはならないだろうが、10ヶ所以上中がむき出しになってしまった。

 このままでは、再生不能のまま、録音されたものも永眠することになってしまうので、もっとも永眠して困るほどのものは無いのだけれど、生活の記念としては、残しておきたいものであるから、コードをビニールテープで原始的に補修して、取りあえずデータを吸い出すことにした。とはいっても、もはやPCにつなぐためのコードも接続部分がばらばらで、すでに燃えないゴミになってしまったので、アナログ式にPCに録音するという、非常に時間の掛かる方針で、くだらないデータをようやく救出したのだった。