ミニトマト撤収

狭いベランダで野菜は作るな

 ナスやオクラ、トマトやブロッコリーといった、普通家庭菜園で定番の野菜類は、狭いベランダ栽培の場合は、よほど好きで育てたいような、趣味的な欲求が無い限り、栽培しない方が良いかも知れない。

 まず日照時間が屋外とは差があり、十分な収穫が期待できないのに加えて、巨大化したその勢力で、ベランダが無法地帯と化してしまうから。

 この写真で見るよりはるかに、実際は自分の動けるスペースが奪われて、奥のネットに水をやるのも、一度オクラをどけなければならないほど。

 しかも自らの重みで、斜めってきているオクラ。反対のミニトマトとせめぎ合って、収拾が付かなくなりつつあるような………

ミニトマトに別れを

 一方のミニトマトは、狭すぎたネットを余裕で乗り越えて成長した上の方は、実を付けているように思われるが、ネットのなかはスカスカで、つまりは徒長気味。しかも一番の収穫の時期、赤くなったミニトマトが見当たらないという。(収穫したのももちろんあるけど)

 青い実も、これから半月以上経たないと食べられるようにならないと思うと、スーパーで売り出されている、特売のミニトマトのパックが恨めしい。

 とうとう今日で力尽き、いさぎよく撤収することにしたのでした。

 それにしても根の付きがきわめて悪かった。

 今回どの野菜も根の生長に乏しく、あるいは鉢の底に敷いた水切りネットを、二重折にしたので、根が下に抜け出しづらくなってしまったのが原因かと、あわれなエピメーテウス型人間、今頃気づかされるのであった。