はじめに結論
削除しただけならフリーソフトで簡単に救出可能だが、上書きされたデータは金を払っても復元は困難。破損データを部分的にでも復旧するのには運と時間が必要であるから、つまりはバックアップが管理されていることが望ましい。
壊れたNASの最後に
壊れた NAS から救出仕切れなかったデータを、以前使用していた HDD から救出して、一連の騒動に蹴りを付けようと考えた。有料の救出ソフトでも、たとえば、
Wondershare データリカバリー
⇒100Mまで試用可能
EaseUS Data Recovery Wizard
⇒1Gまで試用可能 (太っ腹?)
など、特定のデータを取り出すなら、無料のお試しでも救出が可能である。ただ、上書きされたデータや、壊れたファイルは、いずれにせよ修復されないものが多く、データ救出ソフトの本質は、
・目録のようなインデックスから、かつてあったファイルの場所を特定して表示してくれる「お早い検索」(名前はいろいろ)か、犬っころの鼻でクンクンするように、 HDD 上のデータをくまなく探し回ってくれる「丁寧な検索」(名前はいろいろ)
から成り立っているので、フリーソフトで素朴な作りの
DataRecovery
でも、その本質は変わらない。一方で、救出すべきデータを素早くプレビュー出来たりといった機能は、ソフトごとに異なるので、利便性と復元力を期待するなら、リサーチを駆使した後、特定のソフトにお金を払ってもいいかもしれない。いいかもしれないが、私用でデータをよみがえらせるくらいなら、無駄にお財布の口を開ける必要は、ほどんどないように思われる。
たとえば、
Pandora Recovery
というすぐれた復元ソフトが、フリーで使用できたりする。これは海外のソフトであるが、検索して該当ファイルを右クリック、[Recover to]で救出するだけなので、日本語化などしなくても、使用方法を検索しながら、簡単に使うことができる。
実際の救出
そんな訳で、データを取り出そうと試みたのだが、どれを使用しても、ほとんどなにも取り出せなかった。わたしはすっかり忘れていたのだが、ハードディスクを移行するときに、残された情報を消そうと、動画ファイルで上書きして、その後動画ファイルを消去するなど、たいした情報もないくせに、無駄なセキュリティーを高めたらしい。つまりは、どのソフトウェアを使用しても、インデックス情報から、莫大な消失ファイルが表示されるのだが、ほとんどはデータが上書きされて、復元しても開くことの出来ないのだった。
・逆に、表示されてしまうデータも、けっこうな数残されていた。特にテキストや画像など、容量の小さいファイルは、動画ファイル同士の隙間に取り残されてしまう。HDD の情報を消したいなら、動画で埋めるなどではなく、専用のソフトウェアを使用した方がよいのだけど……
・気になる人は、HDDの破砕サービスでスクラップにしてもらった方が手っ取り早い。
そんなこんなで、一日を費やしているうちに、果たしてわざわざ救出したいほどのデータがあったのだろうか? という疑問がわいてきた。しかも取り出したデータを、あらためて消去しようかと考えてみたり、ばかばかしいことこの上なし。そろそろ終りにしようかと思った。
おまけ
ついでに、[HDD]の状態をチェックできる、[CrystalDiskInfo] というフリーソフトを使用して、XP時代の[HDD]を調べてみたら、まだ使用可能であることが判明したので、これをサブのバックアップ用に使用しようかと考えてみることにした。他に 80G の[HDD]があったが、これは接続が不良になっていて、かろうじて覗いたら「のだめ」のスペシャル版で埋められているだけだった。
・下のは、購入して半年くらいの外付け[HDD]の場合。