愚者のまつり ー VistaでSSD

はじめに結論

  • おかしいと思ったらすぐにバックアップ
  • システムディスクに入れてあるメールやアドレス帳など注意
  • 壊れやすいHDDは優先的にチェック
  • 古いパソコンやOSを生かそうとするより、新しいパソコンを買った方がストレスは掛からない。
  • それでもなんとかなったときはやっぱりうれしい。
  • 「EaseUS Todo Backup」に頼りっぱなし。

前史

 ことの起こりは、7月以前のネットサーフィン時のPCの不調。フリーズ気味になり、スタートボタンで強制終了をすることも発生。もしその段階で、ハードディスクの状況をチェックするフリーソフトを入れて調べれば、ハードディスクの問題だったと分かっただろう所。

 さらに、そこで必要なものを冷静にバックアップしておけば、過去の大切なデータの消失という、すがすがしいリフレッシュな気持ちを味あわずにすんだかもしれないものを……?

 あれこれネットで調べたり、チェックディスクなどを行ううちに、起動しても立ち上がらない結末を迎える。(そして通常のPCライフではみることのないような、いにしえのパソコンで眺めたようなアルファベットの羅列が、これほどつまっていたのかWindowsよ、と思い知ることになる?)

 ちなみに、HDDに問題がある状態でのチェックディスクなどは自殺行為にもなりかねない。

 そこで、酔っぱらったまま、どうせデータは別のドライブだから良いかと、ノートパソコンのシステムドライブを、工場出荷状態にリカバリーしてしまい、メールのデータとアドレスのデータを消失。冷静になって、バックアップしておくか、別のドライブにしておけば、問題もなかったものを……

 愚者は、心機一転を志し、サービスパックの導入から、果てなき Windows update に生きるのだった。そして、さまざまなソフトを導入して、ようやく以前の状態に戻る。クリーンインストールした後のPCが、Vistaであっても、いかに軽快なものかを思い知るのであった。あれほどのエラーが起こっていたのに、そこで完全に直ったと思い込んで、何も調べなかった愚かものに乾杯。

 そうして、ようやく彼はブログに手を伸ばし、wordpressなどに探りをいれたようである。8月のはじめのことであった。

[おまけ]
 さらに調子に乗って、メモリーを4Gに拡張したら、32ビットパソコンでは3Gまでしか使用されないという、悲しい事実に突き当たる。残りの1Gを利用できる方法があると知り、喜んだのもつかの間、BIOSに表記のないうちのパソコンでは不可能であることを知り、しばしまどろむ。

愚者の祭

再度の不調

 そうして[HTML5]などを調べつつ、
   新しいサイトを模索している8月の終わり頃……

 大容量ファイルをノートパソコンに移動中に、
   [ハードディスクの問題が検出されました]
という恐怖のコメントが、突然現れる。

「早急にバックアップしてから対処するっちゃ」とあるも、システム上の問題に過ぎないと思い込み、ネットで調べているうちにも、同じ状況が繰り返される。
    ⇒ようやくフリーソフトで、
       ハードディスクの状況をリサーチすると、
      レッドマークで崩壊寸前???

 それさえ信じもせずに、のびのびと対処法などを調べていると、いつしか起動不能。
    ⇒「修復ツール」などで、無駄な時間を浪費
    ⇒結末はリカバリーディスクで再インストール。

 愚者はようやく、ハードディスクの故障を自覚する。7月の段階で調べておけば、このような無駄な時間も過ごさずに済んだものを。これをエピメーテウス的失態と呼ぶ。

HDDの買換を決意

 調子に乗って、[SSD]にしようと試みたのが運の尽き?
  HDDをSSDに付替えて、ノートパソコンのリカバリーディスクから、インストールしようと試みるも、「構成できませんでした」の表示に突き当たり、起動できない状態に陥る。やめておけばよいのに、他の方法でも試し(途中でパソコンを切って、リナックスでとあるファイルを書き換えるなど)、またリサーチし、ついでにリナックスをいたずらし、一日をつぶす。まさに愚者の行列。

 次に、
   『EaseUS Todo Backup』
フリー版をインストールして、とりあえず工場出荷時の状態に戻した「VISTA」の、リカバリー用のバックアップを作ることにする。これを[SSD]に修復してやればよいのではないか。無知なるものはいつも安易である。そうして意気揚々としている……

 バックアップファイルを作成して、ノートパソコンにSSDを装着して、作っておいたブータブルディスクから、『EaseUS Todo Backup』を起動して、リカバリーを試みるも、そもそも、バックアップファイルを入れておいた、[3テラバイト]の外付けを認識せず。
  ⇒ちょっと、古いパソコンだと[3TB]を認識しないのだった

 泣く泣く、フラッシュメモリ記憶装置に移し替えて、起動を試みるも、バックアップファイルが、同一ドライブのため、リカバリーできませんと拒絶されて、先に進めず。2015年9月4日という貴重な一日を食いつぶすことになった。

 もはや、プチノイローゼ?
   やけを起こして、(F1を押すと何とか起動できるので、)クリーンインストールし直したHDDに戻して、アマゾンでお買い物に逃げる。何を思ったか、月見ウサギの暖簾(のれん)を購入する。

月見うさぎ

 そろそろ、現実逃避か?

クローンの試み

 ネットを巡ると、クローンで安易に移し替えた例が多いので、「USBケーブル」を購入して、USBに新しい[SSD]を接続して、壊れかけの[HDD]のクローンを作ることを決意。(壊れかけといっても、不良セクタがぎりぎりまで来ているものの、最終的に工場出荷時の状態に戻したVISTAは動いている状態)

 9月6日、アマゾンで購入したケーブルが届いたので、
    「EaseUS Todo Backup」
を使用して、何も考えず、適当に調べつつ、クローンでCドライブだけのクローンを作成。その後、[SSD]に[HDD]を交換すると、なんちゃら成功。ただし実際は「Cドライブだけのクローン」ではなく、「HDD全体のクローン」を作成するのが正解だったようで、下に記すように、無駄なひと時を過ごすはめになってしまった。

 それはまだ後のこと、さっそく[SSD]を起動してみると、ここでは平然と起動。そのあまりの早さに驚かされ、新しい旅立ちの予感がした。しかし、ネット情報をもとに Windowsupdate を試みると、あえなく失敗に終わるのだった。

 メモ帳などに、[なんちゃらかんちゃらアルファベット]を記入して、それをバッチファイルとして保存して、管理者として実行するという解決方法は、いくつも紹介されていたが、まったく効果ななし。

 クローン後、Windowsupdateが出来なくなるのは、最近のHDDやSSDの物理セクタ4kを扱うのに、「Rapid Storage Technology」が利用されるが、それが導入されていないのが原因。しかし、古いPC環境では、最新バージョンをインストール出来ないという情報あり。

とりあえず、こちらのバージョンの、[exe]を実行したら[Windowsupdate]が復活したので、ここに残しておく。
   ⇒https://downloadcenter.intel.com/ja/download/15251

 ようやく Windowsupdate は起動したが、更新にすごく時間がかかる。実は更新ファイルが100以上になると、10分や20分どころではなく、更新ファイルが提示されるまでに1,2時間くらい掛かってしまう。やがて表示されるので、気長に待つしかないようだ。

 リストアップされた130以上の更新を、
    「インストール後シャットダウン」で放置する。

 翌日は「滅びの呪文」
  起動したら、
    「インストールに失敗、以前の状態に戻します」
    「電源切っちゃいやです」
 勝手に再起動して、
   またその状態を何時間も繰り返すという、
     無限ループに陥ってしまう。

 それについて調べて無駄な時間を費やし、結局
      _| ̄|○ もうだめぽ

 一度に大量のインストールを行うのは危険という意見もあり。それともC:ドライブだけクローンしたことと関係があるのか、あるいは何らかの問題があって、途中でシャットダウンしてしまったか。私にはなにも分からないのだった。

後の祭

  [2015年9月7日]
    祭はまだ終わらない。
 なんだか、SSDにしてからのアップデートが、強制終了したのが不安だったので、交換したはずのHDDを、再度ノートパソコンにつないで、VistaのアップデートをHDDの方で進めることにした。何回かに分けてアップデートを試みたら、その度に、ファイルが提示されるまでに2時間近く待たされることになる。ただしファイルが少なくなるほど、提示も早くなる。

 インストールも含めて、6時間以上が経過。ようやく update はありませんまでインストールを繰り返して、再びSSDをUSBに接続するも、前回いけたからといって、EaseUS Todo Backupで、HDDからSSDへのクローンを、
    「Cドライブだけクローンしたのが運のつき」
  結局は、OSが読み込めませんに陥ってしまう。

 いくつかの対処も無駄となり、結局のところは「HDD全体のクローン」が一番確実なのではないかと気づく。というより、ネットでの情報収集が甘かったせいか。SSDは一度パーティションを消して、フォーマットしてから、さらにもう一度、クローンをするはめに。

 HDD全体のクローンでは、「EaseUS Todo Backup」の画面で、パーティション容量の変更などが可能なので、320GのHDDを、256GのSDDに収めることが可能だった。そして、HDD全体を縮小クローン、ノートパソコンにSSDを装着して、ほとんど絶望のあきらめかけながら、夢を捨てきれずに起動ボタンを押すと、
    [恐怖のアルファベットの羅列は表示されずに]
ユーザーの暗証番号登録画面が表示され、
  丁寧に打ち込んでみると、
    ついに起動に成功。
  9月8日の朝を過ぎていた……

結局は

 EaseUS Todo BackupでのHDDからSSDへのクローン作成は、はじめからHDD全体のクローンを作っておけば、その後の騒動も、あるいはまったく無かったのかも知れない。ちゃんとした手順を踏めば、[HDD]からのクローンには、このソフトウェアがきわめて簡単な手順で、[SSD]へと移行できるという結論。システムファイルのバックアップと復元も簡単に出来るソフトとして、現在はパソコン内にインストールされて活躍しているのだった。

しかしまたしても

 まだ問題が……
    前回同様、Windowsupdate が不可能。
  以前と同じ ラピッドなんちゃらをインストール
      無事クリアーする。

これですね
   ⇒https://downloadcenter.intel.com/ja/download/15251

 最後の難関。
   Windowsupdate で実際にアップデートを試みる。
  必須ではない、おすすめのアップデートの中から、
 いくつかのインストールファイルを実行して、
  再起動した時には、また無限ループかと、
   がくぶる高じて飛び降りの危機さえ迫るが……
  どうやら無事切り抜けたようだ。
     愚者の祭は終わった。

 Vistaがインストールされなかったら、仕事をバックれると仲間に告げておいたが、無事起動してしまったので、起きた後は仕事に出かけるのであった。

[おまけ]
 とりあえず、リカバリーファイルを 「EaseUS Todo Backup」で作っておくことにした。Vistaはとりあえず安定している。これから、必要なアプリケーションを導入し、自分用にカスタマイズするのに、長い時間が必要になってくる。こういうことが好きでもない人は、(といっても私も好きでないのだが、)新しいノートパソコンを購入した方が、はるかに有意義であるように思われた。というのが最後のオチである。