大和物語へのオマージュ「空のかなたに」
2017年の落書きをまとめて朗読する前に、2018年が終わってしまいそうな年末です。そうしてブログなんて落書きしても、結局見直すことはないのかなという、素朴な疑問と、備忘に残したからとて、すべてが空のかなたに返されるだけなのではというむなしさが、ほのかに立ち上るのならば……
そんな気持ちと正反対の歌を、歌ってみるのも悪くはありません。特に、これに関しては、意図的に陽気な曲を持ち込んだような『大和物語35段』のものよりも、楽曲はこちらの歌詞のトーンがふさわしいのではないでしょうか。
[注意]
間違って「未来」を「世界」と歌っているようですが、まあそれはそれで構わないのかなという気もするのと、めんどいのでこのまま放置。それよりも、近頃の編集につぐ編集で、自分の声ばかり聞いていたら、拒絶反応が……
空のかなたに
作詞作曲 時乃志憐
[Ⅰ]
夕べの夢は どこ吹く風の
足を出せば 軽やかに
いつもの角 曲がればきっと
新しい未来が 待っている
そんな気がして また走り出す
駆けのぼる御坂の かなたには青い空
雲はなにかを 指し示すよう
坂のかなたへと 突き進んで行くのなら
白い雲の 空のかなたに
誰にも知られず そっと
天空の城が ぽっかり浮かんでる
その城の 前にはいつも
赤い花 咲き乱れて
小鳥らは 唄う
あしたの ことばかり
[Ⅱ]
夕べの風は どこ吹く朝の
あたらしく 芽吹く世界
森の木より 高くそそり立つ
白い壁の 階段をのぼれば
くつ音さえ 高く軽やかに
馳せのぼる城壁の かなたには青い空
雲は遥か 足のしたのした
控えていますように 見えたらうれしくて
白い雲の 空のかなたに
誰にも知られず そっと
天空の城が ぽっかり浮かんでる
その城から 見おろす世界は
すべてがみな 僕のもの
空にはただ 未来が
どこまでも 広がる