「あれはなんの火だらう。
あんな赤くひかる火は、
何を燃やせばできるんだらう」
ジョバンニが言ひました。
「蝎(さそり)の火だな」
カムパネルラがまた、地図と首つ引きして答へました。
そんな『銀河鉄道の夜』のエピソードが、
こころをよぎるような夏の天の川には、
赤紫蘇と梅酒のコラボレーションも悪くはありません。
暑い夏には、こんなカクテールもよく合うものです。
自家製の梅酒をブランデーで漬けたら、非常に美味しかった。これの甘みを調整して、赤紫蘇の風味を加えたら、得がたいブレンドになったので、「赤紫蘇梅酒サワー」を「さそり火」に見立ててみたもの。
梅酒、ウォッカ、赤紫蘇ジュースを混ぜ合わせたグラスに、水か炭酸水を注いで、かるくステアして、氷を入れるというのが、家庭では一番良いかも知れない。グラスも含めて、すべて冷やされていれば、理想だけれど、そこまでこだわらなくても、美味しく飲めるかと。
自宅で梅酒を漬けても、梅酒の炭酸割りは、甘ったるすぎてあまり飲めない方も、多いかも知れません。市販の梅酒を使用しても、はじめの一杯でやれやれという方もあるでしょう。甘すぎない梅酒サワーは、ウォッカとブレンドするのが、楽しみ方の秘訣かと思われます。以下は基本形。
あとは甘さと、梅酒具合を[梅酒:ウォッカ]の比率で調整してください。もちろん、水や炭酸を加えずに、ストレートで飲むときも、甘すぎる梅酒を、ウォッカでなだめてやることは、おすすめのブレンドです。
2014/08/04(月)