サラダに塩を振りかけて、胡椒を使用する場合はこれも振りかけて、サラダの基本となる味を定めてしまい、最後にドレッシングで風味付けをするのが、美味しいサラダのこつであると、ささやいた料理人は誰であったか。フランス料理において『ヴィネグレットソース(sauce vinaigrette)』と呼ばれるものは、酢(白ワインヴィネガー)とオリーブオイルなどの油を[1:3]の比率で混ぜ合わせ、塩と胡椒で味を調えたものである。
その味を、大和心で少しなだめて、しかも甘みを加えて、さらにアメリカンなフレンチドレッシングに寄り添ってみたものが、下に紹介する自己的理想型であり、あくまでも自分用の洋風ドレッシングの基本に過ぎない。
風味を変える時は、[雑穀酢+白ワインヴィネガー]の部分を変える。例えば小さじ1の量を白ワインヴィネガーから赤ワインヴィネガーに変える、とかレモン汁に変えて柑橘系など、その配合もお好みであたるべし。バルサミコ酢も同じ。酢をすべてバルサミコ酢にすると、どぎつい味になりすぎる。
① つまり上のいずれかを、混ぜ合わせれば完成。ドレッシングの容器などに入れて、シェイクすればよい。使う時にはもう一度シェイクしてから、使用する。
② ただし不思議なことに、一日くらい置いた方が味がなじんで美味しくなる。一週間くらいをめどに使用可能か。
③ このドレッシングは、サラダに重量の0.4%の塩を振ることを前提にしたものである。したがって、サラダに塩を振らない場合は、さらに適量の塩を加えてやればよい。
① 基本の調味料にニンニク少々、あるいはすり下ろしの生姜、すり下ろしのタマネギなどを加えると、さまざまなドレッシングが楽しめる。
2013/07/08